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母がモノを片付け始めた理由

 

 

私が小学生の真ん中くらいの頃に、突然、父が実家に帰ってしまいまして。

 

笑っちゃうでしょ?男が実家に帰るってなんぞや、って。

仕事でいろいろあったようで、突然、家族を放り出して実家に帰っちゃったんです。

もー、無責任極まりない。
 

その無責任は終わることなく、そして私が大学を卒業してからは連絡を取ることもなく、今まできています。お役所から「遺産どうなさいます?」なんて連絡は来ていないので、多分どこかで生きているんでしょう。

 

さて、放り出された家族2名(私と母)は、専業主婦だった母が、幸運にも同じ団地内に引っ越してきていた祖母(母の母)の助けを得て働きに出ることで、なんとかなんとか、私の大学卒業まで乗り切ることができました。

 

そんな働きづめだった母が、今もポツポツと体調に合わせて仕事をしながらも、実家のモノを整理し始めました。

 

きっかけは幾つかあります。一つ目は、祖母の引っ越し。祖母が実家に同居することになった時、ケアハウスに入る時、その2回の引っ越しを主導したのは母でした。当時私はまだ整理収納のお仕事をしておらず、実家は遠方の福岡で、母は一人で祖母の家の片付けをしたのです。

団地って狭い印象がありますか?意外にモノが入るんですよ、公団住宅の作り。3DKの実家も、部屋は広くはありませんが、押入れ2つ(それぞれ天袋あり)に室内の納戸と、ベランダにも物置が備え付けられています。納戸が意外にも広く、シーズンオフの洋服から日用品のストック、季節家電などを入れても十分な広さがあります。

 

そもそも、3DKってなに?リビングないの!?って思われるかもしれませんが、畳の部屋1つ分がダイニング横に広がっているので、事実上2LDKみたいなものと想像してもらえれば生活スタイルが思い浮かべやすいと思います。

 

祖母の家も同じく3DK、そこに一人で住んでいたんです。ちょっと広すぎますよね。当然、部屋一つが物置と化していて、洋服から着物に祖父の思い出の品までたっぷり詰まっていました。

そのモノを、母は時に自分で片付け、また業者も入れながら、部屋を”がらんどう”にする作業を一人でやったのです。私に愚痴も言えないくらい、疲れたと後から聞きました。

 

その体験は、母に”自分の暮らしに合ったモノとの付き合い方”を考えさせるきっかけになりました。

 

そしてもうひとつ、母の膝の状態の悪化もお片づけの促進に大きな影響を与えました。というのも、布団で寝起きする生活が辛いので、ベッドを入れたいと考えるようになったのです。我が家の3部屋は、一つがリビング代わり、一つがタンスや化粧台があって母が寝室にしていた部屋、もう一つが私の部屋でした。私の部屋にはピアノと勉強机と本棚があって、私が家を出てから10年以上もそのままにされていました。特にピアノは当時も高価で、頑張って買った母の思い出の塊でもあったのです。なかなか手放せずにいたのですが、ベッドを置く場所は私の部屋以外にない。それで母はピアノと机を処分することを決心したのです。

 

後から考えれば、独身時代に私のモノは綺麗さっぱり片付けておくべきだったと反省しています。年に1回くらいしか帰省していなかったのですが、その目的は旧友との再会や旅行でしたから。

 

母は処分するときに必ず私に連絡をくれます。机を処分するよ、ピアノを処分するよ。私はもう何も未練がなかったので、「うん」と返事をするだけでした。

 

ただ、母もさすがに机の中身は処分するわけにいかず、ダンボールに詰めておき、私がそれらに手をつけられたのは初孫の初帰省のときになってしまいました。

 

今、私と母は少しづつ、遠方ながらも整理をしています。

私も母もこれを「生前整理」とは思っていませんが、「シニアの整理」ともまた違い、なんともまだぴったりくる名称のつけられないお片づけです。とりあえずカテゴリのタイトルは「母と私の生前整理」としますが、いい名前が思い浮かんだら変更するかもしれません。

 

両親が遠方にいる場合、どうやってお片づけを進めたらいいんだろう…。そんな悩みを持っている方も多いと思います。私はこのエッセイを通じて、そんな方達にちょっとした私の実例と整理収納アドバイザーならではのノウハウをお届けできればなと思っています。

 

親の側から見ても、子の側から見ても役に立つ内容を、不定期更新ではありますが、参考にしていただければ幸いです。質問等あれば、ご遠慮なく linanoya.works@gmail.com までどうぞ。

 

整理収納コーディネーター 冨永りな

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